音大受検

現役音大生が東京都付近の音大ランキングを詳しく解説!専攻別難易度は?

都内近郊の音大と言っても、結構な数ありますよね。
芸大が有名なのは分かるけど、それ以外の私立大学はよく分からない……
でも、調べるのはめんどくさい……

私は受験時代そう思っていました(笑)

そこで、このページでは都内の音大(一部専門学校や音楽コースも)
の難易度について詳しくまとめます!

ただし、音大は偏差値などの指標がなく、
ランキングはかなり私個人の主観になってしまいます。

なので、参考のひとつとして見て貰いたいと思います(*`・ω・´)

都内にはどんな音大がある?

初めに、都内やその付近にある音大について簡単に列記します。
短期大学や一般大学の音楽分野についても書いておきます!

一般的な音楽大学(四年制)

東京藝術大学 音楽学部(国公立)

桐朋学園大学

東京音楽大学

武蔵野音楽大学

国立(くにたち)音楽大学

上野学園大学

洗足学園音楽大学(神奈川県)

昭和音楽大学(神奈川県)

東邦音楽大学(埼玉県)

東京藝術大学はもちろん美術学部もあります。それ以外の大学は基本的に音楽のみの大学です。
国公立で音楽を専門的に学べるのは東京藝大のみなので倍率も高め……(′・ω・`)

音楽大学ではないが、音楽を専門的に学べる学部学科を設置している大学(四年制)

お茶の水女子大学 文教育学部 表現行動学科 音楽専修プログラム(国公立・ピアノ、声楽のみ)

東京学芸大学 教育学部 音楽(国公立)

フェリス女学院大学 音楽学部

日本大学 芸術学部 音楽学科

四年制の一般大学も、
音楽を専門的に学べる学科やコースを置いている大学があります!

東京学芸大学は、主に音楽教師になる事に特化した学校で、
教職を目指す方などはおすすめです。

また、国公立大学はある程度の学力が必要でもあります。
センター試験で言うと7-8割以上取れると安心です!(これから統一テストになりますが……)

短期大学

上野学園大学短期大学部 音楽科

桐朋学園芸術短期大学 音楽専攻

昭和音楽大学 短期大学部

東邦音楽短期大学

音楽関係の短期大学は、クラシックだけでなくポピュラー音楽、
ジャズ、バレエ、演劇など幅広いジャンルを学ぶことが出来るのが特徴です。

四年制の大学部とは別に短期大学を設置している大学も、
ぜひチェックしてみてください‪(´˘`*)

改めて並べてみると思ったより多いですね……
この後難易度についてもまとめていくので、
気になるところがあったら大学のホームページなどで詳しく調べることをおすすめします!

また、一般大学の音楽分野については音楽大学よりも実技のレベルは総じて低めです。
ただし、特に国公立は一般学科のレベルが高いので勉強とのバランスが大事ですね( ・ㅂ・)و ̑̑

専攻別難易度ランキング!

この章では、
専攻別の難易度について詳しくまとめていきたいと思います!

同じ学校でも、専攻によってはかなりレベルに差があるからです。

ここでは、
ピアノ、弦楽器、管楽器、声楽、音楽学(藝大では楽理科)、
指揮作曲の専攻に分けて書いていきます。

それ以外のジャンル(ポップス等)については
扱っている学校が少ないので割愛しました(*’ ‘)*, ,)

また、ランキングは音楽大学のみに絞ってつけています。
一般大学も含めると学力のレベルも絡んできてしまってややこしくなるからです( ˊᵕˋ 😉

書いていない音楽大学についてはそれ以外、という解釈でお願いします。

ピアノ

東京藝大→桐朋音大・東京音大→昭和音大→国立音大→武蔵野音大

ピアノはやはり藝大が1番強いと思います
コンクールの入賞等も藝大が多めな印象です。

ただ、やはりピアノは受験者が多い楽器なので受験に求められるレベルは桐朋音大、東京音大も高めです。

確実に音楽大学に進学したい場合、先生とも相談して滑り止めも考えると◎ですね。

弦楽器

東京藝大・桐朋音大→東京音大→国立音大→武蔵野音大→昭和音大

弦楽器は、コンクールの入賞を見ると桐朋音大の方が藝大より若干多い印象です。
特に桐朋はチェロが強いですね。

ただし、コンクール入賞者=入試の難易度=レベルではありません!
入試の難易度は桐朋音楽より圧倒的に藝大の方が高いので、
学生全体を見ると藝大の方がレベルは高いと思います。

ですが、上位一握りのコンクールに入賞するような人が桐朋に若干多い、
という感じです。

声楽

東京藝大→国立音大→昭和音大・桐朋音大・東京音大→武蔵野音大

声楽は弦やピアノとランキングはかなり変わってきます。
芸大は変わりませんが次点で国立音大でしょうか。

また、お茶の水女子大学の声楽もレベルとしてはそこそこ高いようです。

管楽器

東京藝大→昭和音大→国立音大→桐朋音大・東京音大→武蔵野音大

東京藝大の管楽器の枠は楽器ごとにかなり少なく、
定員より少ない人数しかとらない事もあります。

なので、よっぽどの理由がない限りは昭和音大や国立音大との併願がいいと思います。

指揮、作曲

桐朋音大→東京藝大→東京音大

指揮作曲に関してはこの3校以外はお勧めしません。
プロを目指すなら桐朋音大か東京藝大を目指しましょう。
もちろんその他でもつきたい先生がいらっしゃる大学に行く、というのはアリです!

音楽学

藝大一強!

音楽を勉学として学びたい人もいると思います。
音楽理論を深めたり曲や作曲家、音楽史について分析したいなど。

絶対に藝大の楽理科を目指しましょう!!!
他の大学にも音楽学専攻はありますが、レベルの差は歴然です。

藝大の楽理科は(音楽系にしては珍しく笑)就職にも強く、
音楽関係の評論家やプロデューサー等も多く排出しています。

ただし入試のレベルはとても高いです……

総括

以上、あくまで大まかに見たレベル、
ランキングという感じですが参考になれば幸いです(´ー`)

また学校の特色として桐朋音大はアンサンブルが強く、
副専攻制度(主専攻とは別にもう一つ専攻を取り、
主専攻と同レベルのレッスンが受けられる)があるなど学校独自の魅力もあります!

一概にレベル、ランキングだけでは判断できないのが音大です(*`・∨・´*)

一般教科や筆記試験の難易度

実技までとは行かなくても、ソルフェージュや音楽理論、
一般教科の筆記試験レベルも気になるところですよね。

学校によって問題の傾向も違うのでランキング形式ではなく、
学科ごとに解説していきたいと思います!

ちなみに音楽系の科目は、ピアノ指揮作曲専攻とそれ以外に分かれていることがほとんどです。
ピアノ指揮作曲の方が聴音や新曲視唱は難しくなっています!

聴音、新曲視唱

これらは藝大、桐朋、東京音大がほぼ同じくらいのレベル、
それ以外は少し簡単という感じです。

四和音と二声のメロディーが取れればほぼ問題ありません。
桐朋は長音の問題が多く、暗記して書く問題があります。

藝大は、新曲視唱に拍子を手で振りながらリズムを音程で喋る課題があるので
過去問などを何度も練習すると◎です!

音楽理論

1番難しいのは藝大、次点で桐朋・東京音大という印象ですが、
私立と国公立では出題傾向がかなり違います。

藝大は楽典から知識を問う問題が多めで、楽典から満遍なく出ます。
ですが桐朋音大や東京音大など私立の音大は知識より実践重視という感じ、
むしろ調整判断や和声に重点を置いている印象です。

また、お茶の水女子大学や日本大学等、
音楽コースを置いている大学も出題傾向としては芸大に近い感じですが、
難易度は高くないのであまり心配しなくても大丈夫かなーと思います(笑)

音楽科目は学校によって形式がや問題数が色々な分野なので、
過去問チェックは必須ですね(*`・ω・´)

お勧めの教材については他のページで詳しく紹介しているので、
そちらもぜひ見てみてください॑⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*

一般科目

気にかかりつつも後回しになりがちな一般教科、
私も受験時代はほとんど勉強していませんでした(笑)

結論から言うと、
一般の高校の授業をまともに受けていれば問題ないレベルです。

例外は東京藝大の楽理科で、
ここはセンター試験の点数で足切りがあります。
(6割-7割程度とそこまで高くは無いです)

その後1次試験で小論文があるので、勉強も重視する学科です。

藝大はセンター試験を受ける必要がありますが、
楽理科以外の専攻はほとんど合否に関係ないです。

藝大以外の私立音大は英語と国語を課す大学が多いですが、
レベルは高校1-2年でも十分解けるくらい(笑)

強いて言えば留学することも考えて、
勉強するなら英語をおすすめします。

まとめ

やはりどの分野でも都内の音大だと東京藝大が一番かな、
という感じです。

ただ東京藝大は全国から受験者が集まる上に定員も少なめなので、
併願するのが一般的ではあると思います!

倍率が6倍前後とかなり高い上に、
付属高校からの枠も大学からの受験生と同じ枠なんです(((

やっぱり唯一の国公立音大はレベルが違いますね………

音大を選ぶ時にひとつの指標になる大学ごとのレベルですが、
もちろん感じ方は人によって様々です。

あくまで参考としてランキング形式で紹介しましたが、
こんな音大もあるのか〜こんな風に感じる人もいるのか〜くらいのノリで見てもらえると嬉しいです(笑)

また、習いたい先生がいる大学に行くのが一番の世界でもあります!

今習っている先生に相談したり、
オープンキャンパスや体験レッスンをやっている大学も多いので
ぜひ足を運んでみるといいと思います♪

私は受験期、桐朋音大の夏期講習や冬期講習(模擬試験や大学の先生のレッスンが受けられます)、
武蔵野音大のオープンキャンパスの体験レッスンなどに行きました!

ミニコンサートなどもあるので、大学の雰囲気やレベルを知るのにいい機会です。

この記事を読んだ方が、沢山ある大学から自分に合った所を見つけて、
少しでも充実した大学生活を送れる事を祈っています✿.*・