こんにちわ、のねです!
この記事は前回の記事の続きになります。既に音楽をやっている人が、音大受験に向けてどんな練習をするべきか?主に実技の練習(ヴァイオリン編)や副科ピアノについて、実際に受験してみて思ったことなどを書きます。
前の記事では主に実技以外の教材や勉強法について詳しくまとめているので、そちらも見てみてください!!
今年受験したばかりの最新情報をお伝え出来ればと思います° ✧ (*´ `*) ✧ °
目次
練習方法や時間は?
音大受験を考えている人が一番悩むのはやっぱり練習方法ですよね。私も受験期は音階や練習曲や課題曲のどれからやればいいの?どれに力を入れよう??と悩んでばかりでした。
今さら先生に聞けないし……とも思っていたので、少しでも同じように悩む方の力になれれば幸いです。
「普通高校から音大受験って、全然どんな感じなのかわからなくて不安……」
まずは練習時間について。
受験生活の間、他の受験生がどれくらい練習しているのか凄く気になっていました。
私は、平日4.5時間、土日7時間くらいを目安に練習しました。
平日は受験の一か月前くらいまで学校があり、親が休むのを良しとしなかったのであまり練習は出来ていませんでした……
普通高校に通っていて出席日数が大丈夫な人は、冬休み後休むのがお勧めです!
私の練習量は受験生にしては少ない方でしたが、なんとか都内の私立音大には合格することが出来ました。
東京芸大を目指す方や主席で私立音大に入って学費免除を受けたい方は、私より数時間以上練習した方がいいと思います(笑)
時間配分は音階:練習曲:協奏曲などで1:2:4くらいでした。
ただ、今振り返るともっと音階や練習曲をしっかりやるのが近道だったかな……( ˊᵕˋ 😉
特に芸大の試験は一次試験、音階と練習曲で半分近い人が落とされるので、相当細かい所まで気にして時間を割いた方が良いです。
「音階はサラッと流しがちだけどちゃんとやろう………」
次に練習方法についてです!
私もまだ音大一年生なので偉そうに言える立場では無いのですが、いくつか先生にも言われた大切なことを書いておきます。
▷自分の演奏を録音して聴く
簡単な事なのですが、受験となると焦って弾くことにばかり気を取られてしまいます。
先生にもお勧めされた方法なので是非一度試してみてください!
ヴァイオリンの場合は特に、耳元で音が鳴っているので綺麗に聞こえがちです。
自分の音を客観的に聞いて分析することで、ワンランク上の演奏が目指せます✨
▷イメージトレーニングを沢山する
本番、緊張すると上手く弾けない……ということは誰にだってありますよね。
私は本番になると手は冷たくなるし足は震えるし、めちゃくちゃ緊張します(´・_・`)
そんな私を見て、先生が勧めて下さったのがイメージトレーニングです。
本番のつもりで、舞台に上がる(試験室にに入る)所から、最後まで弾く練習を一日一回はすること。
夜寝る前に、本番完璧な演奏をする自分を最初から最後までイメージすること。
この二つが大事だと言われました。
理想形をイメージすればするほどそれに近付いていけるので、受験だけでなくコンクーの前などにもやるようにしています(*´∀`*)
▷焦らず、他人と比べないこと
音楽は、精神状態が演奏に真っ直ぐ現れてしまうジャンルです。
上手く弾けなかったり、同年代で上手い人を見ると焦ってしまいます。
私も受験期、弾けない!上手くならない!とと思い焦ることが多々ありました。
レッスンでも先生にも「焦らないで。」とよく言われていました……
落ち着いて練習することが一番の近道です。弾けない所は初めから早く弾いたりせず、ゆっくり何度も繰り返せば必ず弾けるようになります。
当たり前の事ですが、焦ってがむしゃらに弾くと身体を壊したり腱鞘炎のリスクもあったりといいことはありません。
やばい!自分下手くそだ!とおもったらまずは深呼吸して、一箇所ずつ改善していきましょう。
「練習を沢山するのはもちろんだけど、時間配分ややり方も大事だよね!」
何に力を入れる?受験曲の選び方
音大によっては、何曲かの中から一曲など受験曲を選べる所が多いですよね。
東京芸大は音階から協奏曲まで課題曲一択で、10月頃に発表されます。
受験で何を弾くかはもちろん先生と相談して決めますが、参考までに私が選んだ方法を書いておきます。
また併願する方は、受ける大学の中で一番レベルが高く選べる曲が少ない所の要項を見て決め、全て同じ曲で受けるのがいいです。
受験期に何曲も協奏曲を練習するのは、よっぽど余裕がない限り厳しいからです。
つまり、東京芸大を受ける方は東京芸大の課題曲で他の音大を併願しましょう。
私のついていた先生は「芸大の曲で私立音大を受ける人は多いので、比べられやすい」と仰っていましたが、芸大の課題曲で私立音大に受かれない、受かりにくいということはほぼありません。
私は芸大の曲で私立音大に受かった人を何人も知っています。
ただし、そのような考え方の先生もいることは事実なので、気になる方は先生と相談して違う曲で受けてもいいと思います。
芸大を受けない方は、課題曲のはっぴょうを待つ必要が無いので半年前くらいには受験曲を決めておくと安心です♪
私が曲を選んだ方法ですが、受験の定番、パガニーニ 24のカプリスは芸大の課題曲で受けました。
先生にお勧めの曲を何個か上げてもらい、その中に芸大の課題曲があって弾けそうだなと思ったからです。
私はカプリス24を全て弾いていない(音大生としてどうかと思いますね())のでこんな決め方をしましたが、全て弾いた方はもちろん得意なものを選ぶのがベストです。
協奏曲は、弾いたことがあり好きな曲を大学の入試要項に載っている候補の中から選びました。
シベリウスのヴァイオリンコンチェルト、一楽章です。
先生からは「有名だし弾く人多いよ?」と言われましたが、特に不利になった印象は無いので、メジャー所を選んでも大丈夫だと思います。
なにより何ヶ月も同じ曲ばかり弾くことになるので、自分が好きで、長く練習してもやる気が続く曲を選んだ方が絶対にいいです!!
「自分に合った曲選びって大事だよね!
まずは先生に相談してみよう〜」
音大受験までのレッスンについて
私は二人の先生に習っていたのですが、受験期は大学の先生に月二回、普通の先生(某大手音楽教室を続けていたので)に月三回見てもらっていました。
普通の先生の方には音階やパガニーニの基礎固めや技術面、大学の先生には表現面という感じですね。
私は下手くそなのでパガニーニがなかなか弾けず、普通の先生の方には練習方法を教えて頂くという感じでした( ˊᵕˋ 😉
大学の先生には基本的に曲を仕上げて持って行くので、分からないところを聞く等のために二人に習うのはお勧めです!
ただ、他の先生に習うことを嫌う先生もいらっしゃるので、様子を見つつ相談したり伏せたりしましょう。
元々の先生に紹介していただいた先生なら、元の先生と新しい先生二人に見て頂いても角は立ちません。
(つく先生については前の記事で詳しく書います、そちらも見てみてください〜)
そういえば受験期に行き詰まって、新しい先生の体験レッスンに行ったことがありますが、結局一度で辞めました(笑)
また、受験の直前は先生にもお願いして出来るだけ沢山レッスンを入れてもらっていました。
直前に先生の前で緊張感を持って弾く、というだけでも有意義なのでお勧めです。
「仕上げる前段階に見てもらう先生と、表現面を見てもらう先生か〜
確かに二人いると良いのかも!!」
副科ピアノについて少しだけ
副科ピアノは、各大学ほとんど毎年の表記は変わりません。何曲かから、あるいはこれくらいのレベルの曲から選んで、という感じですね。
つまり長ければ一年前から準備ができると言えます。
ヴァイオリン専攻の人はピアノが上手い人が多い印象ですが、私は本当に苦手だったのでだいぶ前から一曲だけを練習していました。
小学生から習っているのに何故だかまったく上達しないんですよね……(練習不足だからです!!())
曲は大抵副科ピアノの先生に入試要項を見せれば、これは?という感じで提案してくださると思うのでそれに従いましょう。
ちなみにピアノの練習時間は一日30分〜1時間とめちゃくちゃ少なかったです(笑)
よくピアノの先生に苦笑いされていました。今思い出しても申し訳ない……
大学の副科ピアノのレッスンがある今から不安です(;´・ω・)
これからピアノを始めるんだけど!?という人も音階と一曲が弾ければ良いのでなんとかなります!
選べる受験曲の難易度もかなり簡単なものからあるので、先生に相談しましょう。
ピアノを初めて始める時は、先生にかならず音大受験の副科として使う旨を伝えてください。
知り合いに、副科ピアノを初めて二年で音大に受かった人がいます、これから頑張れば大丈夫!!
「副科ピアノ、どんなのかわからなくて不安だったけどなんとかなりそう!」
まとめ
実技の練習やレッスンについて詳しく書いてきましたが、やっぱり練習方法は個人のやり方が多くあります。
あくまで一つの考え、一例として参考にして貰えたらと思います✿︎
何か不安があったら、先生に相談してみると解決することも沢山あります。
音大受験には少なくとも専攻実技の先生、副科ピアノの先生、ソルフェージュの先生などがいますよね。
その中で気軽に質問できる先生に聞いてみれば、きっと親身になって色々教えて頂けます。
大変な受験期、一人で努力するのはもちろん大切ですが、周りに頼るのも全く悪いことではありません。
このブログを読んで、少しでも悩みや疑問が解決したら嬉しいです(´˘`*)
「実際の受験生がどんな練習とかレッスンをしてたのかわかって、ちょっと楽になった!
明日からも練習頑張るぞ〜( •̀ω•́ )و」