この記事では既に音楽をやっている人が、音大受験に向けてどんな準備をするべきか?主にソルフェージュや音楽理論について、実際に受験してみて思ったことなどを書きます。
実技の練習方法やレッスンについては別記事で詳しくまとめているので、そちらも見てみてください!!
今年受験したばかりの最新情報をお伝え出来ればと思います° ✧ (*´ `*) ✧ °
「これを読んだら音大受験の準備は完璧かな!?」
受験にはどんな教材が必要?
音大受験は実技にばかり目が行きがちですが、音楽理論やソルフェージュの試験もあります。
実技に必要な物は楽器と楽譜くらいなので、ここではそれ以外の科目に必要なものについて書いていきます。
▷ソルフェージュ(新曲視唱)
次の章で先生について書きますが、ソルフェージュの先生に実力に合った教材を勧めていただくのがベストです。
とはいえ、自分で練習する時に使う物は別に用意したい、という人もいると思います。
また、大学が出している教材もあります。
新曲視唱で私が主に使っていたのは、
・ダンノーゼルのソルフェージュ 1A、1B(伴奏なし)、1A/C(伴奏付き)
・音楽の基礎 ソルフェージュ グレード問題集 (調整から無調まで)
・音楽の基礎 ソルフェージュ グレード問題集 リズム編
大学によって新曲視唱の形式は異なりますが、有名所だと東京芸大は歌とリズム課題どちらもあります。
桐朋音大はソロの新曲視唱と伴奏付き新曲視唱が一曲ずつあります。
などなど、大学によって違うので過去問をチェックしてみてください。
私は新曲視唱がめちゃくちゃ苦手だったので過去問を歌って問題集を歌って……ととにかく沢山歌うことを心がけていました。
専攻実技が大変であまり時間がさけなかったのですが、直前1ヶ月くらいは毎日少しは歌うようにしていましたね。
ソルフェージュの教本は色々レベルごとに種類があるので、実際に中身を見て決めるのがいいと思います!
また、直前に身につけるのが大変な分野でもあるので、出来るだけ早めに始めるのが良いです。
初めは少し簡単な『子供のためのソルフェージュ』(問題数がとにかく多い!)などがおすすめです。
また聴音については、先生に弾いて貰って練習するしかありません。
大抵先生が聴音の問題集を持っていて、それを生徒のレベルに合わせて使ってくださると思います。
後述する先生に聞いてみましょう!
大抵どの大学も、単旋律・複旋律・和音(三和音、四和音)の聴音が出ます。
過去問は形式を知るためにチェックしておいて、実力を知るために早めに少し解き、あとは直前に解くと良いと思います。
▷音楽理論の参考書
これも基本的に先生がおすすめしたものを買うのですが、私が使ったものを書いておきます。
・学生のためのやさしい音楽理論 楽典
基礎の基礎、楽典の取っ掛りという感じです。似た装丁で厚いハードカバーの本がありますが、それではなく薄いハンドブックのような本です。
ある程度音楽理論について分かっている方は必要ないと思います。
・和声と楽式のアナリーゼ
基礎〜標準くらい。図や楽譜が多くとてもわかりやすいのでおすすめです。
受験一年前くらいに使っていました。
・楽典 音楽家を志す人のための
これを全て読んで覚えれば、受験に必要な音楽理論は完璧です。
ただし全て覚えるのは厳しいので、私は大事なところだけ何度も読み返していました。音大生になっても必要な一冊です。
(芸大に合格したい人は覚えましょう……_(´ཫ`* _)⌒)_)
問題集も持ってはいましたが、結局ほとんど解きませんでした(笑)
私の先生おすすめの問題集を一応書いておきます。
・楽典問題108集 カワイ出版
音楽理論に関しては、調整判断や和声、移調などを重視する大学と、幅広く知識問題を出してくる大学があります。
つまり過去問は絶対に解いた方がいいです!
私は一年前位から過去問を解き始め、最初は5割も取れませんでした……(笑)
過去問に出てくる範囲を重点的に練習することで、最終的には九割取れるようになったので、まずは解いて実力を知ることが大切です!
▷その他あると良い物
・音楽用語辞典
文字通り楽語が載っている辞典です。
楽譜に出てきた知らない単語は調べて覚えておくと、受験勉強も楽になるし、曲を弾く上で大切な指示を取りこぼさなくて済みます。
私はよく、知らない楽語をスルーして弾いて怒られていました……( ˊᵕˋ 😉
検索してもいいのですが、練習中や勉強中はスマホを触らない方が良いですよね!
おすすめは
独仏伊英による 音楽用語辞典 改訂版
です。
「へぇ、結構少ない参考書と問題集で出来るんだね!まずは一冊買ってみようかな」
どんな先生につけばいい?
これが、ある意味一番重要かもしれません。
どんな先生につけばいいか?音大受験を考えたり、したことがある人なら、一度は考えると思います。
また、一番色々な考え方がある点でもあります。
ここに書くのはあくまで私の意見、私が体験したことなので、色々な人の話を参考にして決めましょう(`・ω・)b
まず、今習っている先生に「音大を受験したいです」と相談しましょう。
早ければ早いほどいいです!
私は高校一年の時に言いました。
ちなみに、音高受験に関しても早く相談する点は変わりません。
私は音楽高校には通っていなかったので、その時習っていた大手音楽教室の先生に相談しました。
音大受験は、大学の先生(又は卒業して活躍していらっしゃる先生)にレッスンして頂くのが基本です。
知り合う方法はいくつかあります。
・今習っている先生に紹介して頂く
・音大の模擬レッスンや講習会などに行って、直接先生と知り合い、レッスンのお願いをする
・ネットで先生を探し、連絡を取る
一つ目が主流ですが、二つ目、三つ目でも多くの先生がOKしてくださると思います。
お金の話になってしまいますが、生徒がいればそれだけレッスン料が貰えるからです。また、その生徒が育って演奏家になれば、先生側にも箔が付きます。
私は習っていた先生に紹介して頂いた先生と大学の講習会で顔合わせをし、定期的なレッスンのお願いをしました。
大学の先生には月一、二回くらいで通い、今までの先生にもレッスンを受けていました。
(高校一年の間は大学の先生の連絡を放置していたり、忙しさにかまけて半年くらいレッスンを入れなかったことも………不真面目な生徒でした(((
ヴァイオリンの先生はたまに自分の大学しか受けて欲しくないという先生がいます。
特に東京芸大と私立音大の場合、私立音大の先生は芸大を受けることに消極的なことが良くあります。
音大を複数併願したい方は、初めにそのことを伝えるとトラブルにならないです。
また、ソルフェージュや副科ピアノの先生も必要です。
こちらは、紹介よりは自分で探して相性のいい先生に習うと良いです。
最近はネット上で生徒を募集している先生が多いので、体験レッスンなどを申し込んで決めましょう( ・ᴗ・ )⚐
私はピアノの先生がそのままソルフェージュや音楽理論も教えてくださいましたが、大抵は別々の先生に習います。
専攻実技に時間を取られがちで不真面目な生徒だったので、よく怒られていました……
でも、ヴァイオリンの先生が優しい方だったのもあり、むしろ発破をかけて貰えて良かったです(笑)
複数人同時に教える音楽教室がありますが、受験を考えているならやめておきましょう。
質問がしやすい、自分のペースでできるなど一対一の方が圧倒的に良いです!!
音大受験の家庭教師なども良いと思います!
また、レッスンの頻度は人にもよりますが、実技の負担になりすぎないペースと受けたい大学のレベルを考慮して先生と相談しましょう。
私は月に二回、副科ピアノと合わせて二時間レッスンを受けていました。
「まずは今習っている先生に相談することが第一なんだね!!」
「音楽理論やソルフェージュの先生も探してみようかな」
一般科目のレベルは?
結論から言うと、そこまで高くないです。今普通の高校に通っている方は、まず大丈夫でしょう。
私は一般科目の受験勉強はほとんどしていません。
学校によって受験教科は若干違いますが、国語と英語がある程度出来れば余裕です!!
過去問はチラ見程度でした(笑)
もし勉強するなら英語をおすすめします。
入学後も使う教科なのと、留学したり外国の先生にレッスンを受けるなど使う範囲が広いからです。
受験の目安としては、国語(現代文)、英語でセンター試験(統一学力テストに変わりますね!)7割取れれば余裕です。英検で言うと準二級程度ですね。
ただ、試験はマークではなく筆記の学校もあります。(難しくはないです)
私はまぐれで受かった英検二級を持っていますが、センターで七割も行きませんでした( ›_‹ )
ですが、東京芸術大学楽理科の受験を考えている方は、センター試験(統一テスト)で足切りがありますので気をつけてください!
受験科目に日本史or世界史も必要だったり、試験に小論文があったりと早いうちから準備が必要です。
「なるほど〜、一般科目はあまり気にしないで、練習と音楽関係の勉強に集中しようかな!」
まとめ
とにかく音大受験は、準備を始めるのが早ければ早いほど良いです。
まずは行きたい大学の過去問を見たり、先生に相談したりするのが大切です!
私は後半になってもっと早くやっておけば……と思ったりもしたので、これを読んでくださった方はそんな後悔をしないよう願っています。
ソルフェージュや音楽理論は自分でできることも多いです。まずは初めてみましょう!
「よーし、これで実技以外は完璧!!
あとは実技の練習とかについて知りたいな」