音大生活

現役音大生が音大の費用を説明します!4年間で総額いくら?授業料以外にかかるお金は?

いざ音大に通いたい!と思った時、心配なのはやはりお金の問題ですよね。
私立の音楽大学に通った場合、4年間でかかるお金は1000万円とも言われています( ˊᵕˋ 😉

この記事では、実際に音大に通うとかかる費用はいくらか
東京の学費ごと音大ランキングなどについて書いていきます!

大学の学費以外でかかる費用についても書いているので、
実際にかかるお金がわかりやすいかと思います♪

また、奨学金制度学費免除制度などについてもまとめているので、
ぜひ参考にしてみてください🌸

音大の費用はどのくらいかかる?学費以外にかかるお金についても!

費用を一覧

まずは私が通っている大学にかかる費用を一覧で書きたいと思います。
用途ごとに分けて書いたのが以下の通りです!

費用一覧

入学金(入学時のみ) 600,000円

運営維持費 300,000円

授業料(前後期合計) 1360,000円

施設設備費(前後期合計) 340,000円

学生会費(前後期合計) 6,600円

つまり、初年度でかかるお金の合計は2606,600円になります。
すごい額ですね……
次年度以降は入学金がかからないので、毎年2006,600円です。

つまり4年間通うと……

なんと約860万円かかることになります。
お金の話になると、両親には頭が上がらないですね…( ˊᵕˋ ;)💦

ちなみに私の大学は、レッスン料は学費に込みです。
つまり追加で先生に払うお金はないということですね。
これはだいぶ助かっています✨

また、学校によりますが通常の学費にプラスして、
特定の授業をとる(だいたいレッスンが伴う授業です)と
追加でお金を払うことになる場合もあります。

例えばアンサンブルを組んで、その授業をとった場合などです。
これは先生から受けるレッスンが増える分になります。

大学院に進む場合、私の大学では年間145万円(別途入学金あり)、
有名どころの東京藝大大学院は年間約64万円です。
ただ院は留学したりする人も多いですし、必ずしもかかるお金という訳ではありません。

また、学費以外にかかるお金もあります……
コンクールの費用やその他諸々の雑費などですね。
セミナーや合宿に参加するとそれでもお金がかかります。

例えば弦楽器なら弦を毎月くらいのペースで変えますし、楽譜代もバカになりません。
楽器のメンテナンス代もかかります。

楽譜だと一冊3000〜7000円くらい、弦はワンセット6000〜10000円くらいでしょうか。
楽譜は輸入品だったりすると割高になりますよね(´・_・`)

学校によっては、追加のレッスン代などがかかるところもあります。

コンクール1回にかかるお金

でもいちばん大きいのはやはりコンクールです。
ということで、コンクール1回にかかるお金を下に一覧にしてみました!

審査料 1万〜2万円くらい(大体最終審査に進むにつれて高くなります)

先生にお礼 1万円くらい

伴奏の先生にお礼(頼む場合) 1万〜2万円

楽譜(コンクールによっては版の指定があったり) 5000円くらい

衣装や靴 2万〜3万円くらい

交通費 会場によりけり
(ホテル代・現地で練習室を借りるお金など)

上の通り、1回コンクールを受けると10万円は軽く飛んでいきます…💸
また、有名どころのコンクールは大体予選、本選、全国大会など3回以上は審査がある所が普通です。

伴奏の先生へのお礼や、審査料はその都度かかるので入賞するくらいになると20万弱は見た方が良いでしょう。
また遠方の会場だったりする場合、交通費やホテル代、当日の練習室代などもかかります。

ちなみにセミナーや合宿に参加するとかかるお金は、宿代等も含め大体20万円〜30万円くらいです。

やっぱり音楽ってお金がかかりますよね………4年間で1000万もあながち嘘では無いみたいです。

音大授業料ランキング

ここでは、東京圏の音大、音楽学部などの学費を比較していきたいと思います!
学費だけで選ぶのはおすすめしませんが、別記事にまとめているレベルと合わせて学校選びの参考にしてみてください♪
(書いてあるのは全て1年目の金額です)

学費が高い音楽大学3選

1位 桐朋学園大学 2606,600円
2位 東京音楽大学 2342,000円
3位 国立音楽大学 2217,000円

学費が安い音楽大学3選

1位 お茶の水女子大(芸術 表現行動学科) 817,800円
2位 東京藝術大学 1206,020円
3位 日本大学芸術学部 1800,000円

また、ここに書いたのは初年度の納入金額なので、
次年度からは入学金分(学校にもよりますが30万円〜60万円ほど)安くなります。

同じ音楽系ジャンルの大学でも、学費に年間150万円以上の開きがあります…!
やはり国公立であるお茶の水女子大と東京藝大は破格の安さですね。

東京藝大はレベルもトップクラスなので、目指す人も多く倍率も高いです……
ただ学費が安く、高いレベルの音楽大学といえば芸大なので、是非目指してみてください!

逆に、私立でレベルの高い音大はそれだけ学費も高い傾向にあります。
いい先生が多く、施設も綺麗で使いやすいのが特徴です。
特に桐朋音大は校舎の建て替えを行ったばかりでとても綺麗です✨
著名な音楽家が多く講師として在籍しているので、充実した学校生活を送ることが出来ます。

費用が払えない場合や奨学金制度、免除制度について

この章では、学費の高い音大に通う人にとってなくてはならない、
奨学金や免除制度について書いていきたいと思います!

奨学金には、卒業後返済の必要がある「貸与型」と返済の必要が無い「付与型」の2種類があります。
卒業後の進路が決まりづらい音大生は、付与型を目指すといいでしょう♪

一般的な日本学生支援機構奨学金などの奨学金ももちろん利用できますが、
音大生向けの奨学金制度もあります

明治安田クオリティオブライフ文化財団音楽学生奨学金や、財団法人福島育英会奨学金などです。
こちらも気になる人は調べてみてください!

また、多くの音楽大学が、入学金の1割〜半分以上を免除する免除制度や、
成績優秀者に対する特待生制度を導入しています。

大学によって異なりますが色々な種類があるので、
気になる大学があれば調べてみてもいいと思います。
入学前に申し込み、入試の結果で決まるものもあるので要チェックですね✨

ここでは1例として、先程の大学で1番学費の高かった桐朋学園大学の免除制度を列記してみたいと思います。

・桐朋学園音楽部門特別奨学金

・芸術教育整備・拡充資金及び奨学基金奨学金

・鍋島元子奨学金(古楽器専攻対象)

・チェロアンサンブル・サイトウ奨学金(チェロ専攻対象)

・桐朋学園音楽部門同窓会奨学金(大学2年生対象)

桐朋学園大学が、独自に通常設置している奨学金だけでこれだけあります!
また、今年のコロナ禍の影響で、新型コロナウイルス関連の奨学金制度も新たに作られました。
これらは全て給付型の奨学金なので、返済は必要ありません✨

ちなみにこれとは別に、
実技試験などの成績優秀者に対して入学金や1部授業料を免除する特待生制度も導入されています。

ホームページには実際に免除された人数や金額なども書いてあるので、
詳しく知りたい方は検索してみることをおすすめします!

桐朋学園大学の公式サイトはこちら

また、低金利でお金を借りられるクレジットや国の教育ローンもあります。
まとまったお金が必要な時には、ぜひ検討してみてください🌸

まとめ

ここまで音大に行くとかかる学費や奨学金などについて書いてきました。
まとめると、

ここにタイトルを入力

・国公立の音楽大学の年間の学費は100万円弱
・私立の音楽大学は200万円〜
・学費以外にも、コンクール等の出費がある
・奨学金・免除制度は国のもの以外にも、学校独自のものが多い

という感じです!

また、奨学金や免除制度などは余裕を持って調べておくことが大切です。
入試直前になるとバタバタしてしまいそれどころではなくなったりします( ˊᵕˋ ;)💦

大学によっては、
入試前に申し込むような大学独自の奨学金・免除制度があるので入試前に調べておきましょう!

学校独自のものに関しては、大学のホームページに実績も含め分かりやすく書いてあります。
ただ専攻によっては適用されないものもあるので、注意が必要です。

私立音大は特にまとまったお金が必要な大学ですが、
その分設備や先生がハイレベルで、充実した音楽生活を送ることができます。
私立音大でも上位の大学は、芸大と併願する人も多いですね。

ぜひ奨学金なども活用しながら、自分に合った大学を探してみてください♪